便利な内装工事一括見積サイトには落とし穴もあります。
内装工事とは
内装工事は建物の中の工事をおこなうことで、床や壁、天井などの他に出入口や、電気、ガス、水道、空調、給排気などの設備工事も含みます。それらは主に内装業者によっておこなわれることが多く、デザインから設計、工事までを発注することが可能です。
内装工事の出来上がりは、業者に左右されることがあるため、よりよい内装業者を選ぶことが非常に重要となります。内装工事を考える際には、ひとつにしぼらず、できるだけ多くの業者から見積もりをとることをおすすめします。
それらを比較検討したうえで、金額や対応を含め、希望の内装工事をしてくれそうな業者を決定するようにすると、後々のトラブルなどを避けることができるでしょう。また店舗の内装工事に関しては、物件の種類(居抜き物件、スケルトン物件など)や業種によって工事の内容や費用に違いがあります。
一括見積サイトとは
内装工事以外にも、引っ越しや保険契約、車の修理、旅行パッケージやシステム開発などさまざまな一括見積サイトが存在します。それらのしくみについて紹介します。
利用の手順を理解しましょう
まずは内装工事一括見積を依頼するときに一般的に必要となる情報について紹介します。
- お名前
- 電話番号
- 郵便番号・ご住所
- メールアドレス
- 業種
- 出店予定時期
- 予算
- 出店予定地
- 詳細
サイトの運営会社が情報を業者に流す
利用の手順てみてきたように、個人情報も含めさまざまな情報を入力し、送信したところで一括見積もりサイトの運営会社によって入力した情報がサイトに加盟している複数の業者に流されることになります。
業者からの連絡
情報を受け取った業者は、電話やメールによる連絡があり、見積もりや提案が届くことになります。業者によっては見積作成のために、現地調査をおこなう場合もあります。つまり、サイトで必要な項目に入力して、あとは待っているだけで複数の業者からの見積もりをとりよせることができるのです。
業者を決定
一括見積サイトの中から業者を決めたら、契約をおこない内装工事が始まります。多くの一括見積サイトは無料で利用することができ、実際の見積もり料金も発生しません。それは、一括見積サイトに加盟している業者が見積り金額の一部のお金を一括見積サイトの運営業者へキックバックとして支払っているからなのです。
キックバックの内容の一例を紹介します。
- サイト運営者への登録料
- 月額制
- 成約時に受注金額の5%~20%の手数料
サイトの運営業者は、このような費用を登録業者に請求しています。これが一括見積サイトでの見積もりが無料であるしくみとなります。
内装工事一括見積サイトのメリットデメリット
一括見積サイトを利用するメリットやデメリットをしっておきましょう。
メリット
自分で業者を探す手間が省ける
内装業者をいちから探すのは大変です。その点一括見積サイトは個人情報や必要な項目を入力するだけで、業者からの連絡や見積もりが届きます。どの業者がいいのかわからない、業者を探すのが面倒、という場合にはおすすめといえます。
見積りを比較できる
内装工事の相場を知るためにもできるだけ多くの業者からの見積もりを比較することは重要です。費用だけでなく、どのような業者なのかを知るためにもいい方法といえます。
デメリット
業者からの連絡が増える
さまざまな情報が、多くの内装業者に知られてしまうため、案内や営業などの連絡が多くなることが考えられます。それが煩わしいと感じることもあるようです。
見積もりだけではわからないことも
当然、見積り金額に手数料を上乗せされた見積書となるので、安さばかりを求めてしまうと、工事自体を手抜きされてしまう可能性も考えられます。優良な業者ばかりでないことがあることを知っておくことが大事です。
内装工事一括見積サイトは信用できる?
メリットやデメリットを理解したうえで、一括見積を利用する際の注意点をおさえておきましょう。
スキルの高い業者ばかりというわけではない
一括見積サイトはお金さえ払えば登録ができる場合が多く、厳選された優良業者とは限りません。こちらの情報を与えただけでは、内装業者の実績やスキルまでわからないという現実があります。
一括見積サイトの仕組みを思い出す
一括見積サイトの運営が登録している業者からの登録料や仲介手数料で成り立っている点を思い出しましょう。工事をを請け負う会社が見積を出すときは、一括見積サイトへのキックバック分を上乗せしている可能性があり、見積作成時に業者から余分な費用を上乗せされ、結果的に損してしまうかもしれません。
またサイトの運営会社そのものが、無責任であったり不誠実な場合もあることも考えられます。内装業者との間にトラブルが起きた場合でも、一括見積サイトの対応が悪いとどうすることもできなくなってしまいます。
現地調査やヒアリングがない
そもそも内装工事をするにあたり、現地調査やヒアリングがない状態での見積りに信憑性はないと考えていいでしょう。ただどの内装業者も仕事をとりたいという考えから想像出来うる最も安い金額を提示してくる可能性があります。
このように、一括見積サイトを利用する場合には注意するべき点があるのです。まずは、内装業者の実績や得意分野を比較することができるサイトを選ぶことが重要です。そしてその中から、希望する工事をしてくれるような業者を見つけ出す、または、大手との取引実績がある、などの指標から探すことがおすすめです。
まとめ
内装工事一括見積サイトの中には、優良で、しっかりとした内装業者と契約している信用できるサイトも存在します。それらを見極めるには、上記の注意点を頭に入れておくといいかもしれません。
コメント