どんな店舗において内装が重要とされるのかを解説します。
店舗の内装とは
店舗の内装はそのお店の雰囲気をつたえるためにとても重要な役割を果たしています。お洒落なカフェやレストランで過ごす時間を楽しむことにつながったり、高級感漂うショップでの買い物が満足感を与えてくれるのはその店舗の雰囲気があるからです。そのような印象に残る体験と直結するといっても過言ではない店舗の内装デザインはどのようなジャンルにおいて重要視されるのでしょうか。
店舗の内装におけるポイント
店舗の内装といっても、壁や床、天井、入口、照明など、飲食店であれば、厨房内や客席の動線など多岐にわたります。内装のポイントをおさえることは、店舗をどのようなイメージにしたいか、またコンセプトに合うものはどのようなデザインであるのかを見出すことができます。
スタイル
洋風や和風、モダン、シック、ナチュラルなどという言葉はすべてスタイルに関係するものです。例として、カフェの内装を考えてみましょう。明るい色などを多く使用し、北欧の家具などを揃えた内装では明るく楽しい雰囲気になります。一方で白や黒を基調とした配色でまとめた場合には、きりっとしまった雰囲気となりシックでおしゃれな印象となります。店舗のコンセプトに合うようなスタイルを選ぶことがポイントとなります。
雰囲気を決める要素
素材
木や石、プラスチック、布、ガラス、タイルなどさまざまな素材によっても雰囲気が大きく変わってきます。また素材には自然素材と人工素材があり、見た目や印象が異なります。
形
直線と曲線、線と面など様々な形があります。直線が多いとクールなイメージ、曲線が多いと柔らかいイメージになります。
配色
色の配分によって色のバランスを考えましょう。ベースカラー70％、メインカラー25％、アクセントカラー5％が最適な配分とされています。
照明
明るい空間と暗い空間では雰囲気が全く違ってきます。光の使い方次第で部屋を広く見せたり天井を高く見せたりすることも可能となります。
レイアウト
特に飲食店では厨房が必要となります。厨房の位置や見せ方、動線などを含めたレイアウトが重要となります。見せる調理であれば、ガラス張りにすることで開放的な空間の雰囲気に見せることもできるでしょう。また落ち着いた雰囲気が希望であれば、厨房のさまざまな機器がフロアから見えないようなレイアウトを考える必要があります。
内装の重要性が特に高い店舗ジャンル
内装は店舗の雰囲気を作り出すために重要な要素となります。店舗において内装が重要視される店舗はどのようなジャンルであるのかをみていきます。
カフェ
あらゆるお店の中でもカフェという業態は、空間と時間を楽しむお店といえます。落ち着いた雰囲気、ゆったりとできる空間づくりのために内装の重要性が高いといえます。特に個店においてはそのセンスが外からでも感じられるような内装がおすすめといえます。流行系のカフェであれば、インパクトの強さで勝負するのもいいかもしれません。
バー
バーでは、カウンターの高さやバックバーと呼ばれる、バーテンダーが立つ後ろの棚に特に力を入れている場合が多くみられます。見栄えを意識するために照明によってスポットライトを当てたりすることで雰囲気をだすことができます。また店内は落ち着いた表現する店舗が多く、白や黒を基調としていたり、古い木材をつかったりして快適な空間づくりをおこなっています。
高級飲食店
記念日や大事な時に利用することの多い、高級飲食店ではそこで過ごした時間が記憶に残るような内装である必要があります。素晴らしい食事だけでなく、そこで誰とどのようなお祝いで、ステキな雰囲気の中で過ごしたという事実が思い出となっていつまでも残るからです。高級飲食店では、壁や床はもちろんのこと照明にこだわっている場合が多く、雰囲気を上手に演出しています。
美容院
美容院は自分磨きのために利用することが多く、1回の施術に1～2時間という時間をその空間で過ごすことになります。ただ施術をうけるだけでなく、リラックスして過ごせることも美容院にとっては重要なポイントとなります。自分が納得のいく施術を受け、いい時間を過ごせたと感じるとリピーターとなるからです。そのため内装は白を基調としたシンプルである場合が多く、誰もが落ち着いてリラックスできる空間づくりにつなげています。
アパレルショップ
アパレルショップでは、多くの人が歩きながら商品を探します。わかりやすい配列やディスプレイとともに、服の色やデザインなどがはっきりとわかりやすい内装である必要があります。飲食店同様に動線などにも考慮しながら、特に照明には気を遣う必要があります。またターゲットの違いによって、内装も大きく変える必要がありでしょう。
近年人気の内装
近年店舗内装のトレンドとなってきているのが、Instagramなどでよくみかけるミニマル系の店舗デザインです。ミニマル系とは、基本的に装飾を加えず、シンプルな仕上げのみをおこないます。コンクリートがむき出し状態となる打ちっぱなしや、単色での内装仕上げなどがミニマル系の店舗デザインにおける主流です。幅広いジャンルで用いられるのには、店舗完成後の応用が効きやすいこと、改修費用を最小限に抑えられることも関係しているようです。
まとめ
店舗の内装はそのお店を象徴するものです。内装によって大きく印象が変わってしまうため、特に長い時間を過ごすような飲食店やカフェ、美容院などのジャンルでは、内装を重要視する必要があることがわかります。
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