依頼前に知っておきたい内装工事用語まとめ

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店舗などの内装工事ではさまざまな専門用語があります。
 

内装工事とは

内装業は、建物の内装工事全般を仕事としています。床や壁、天井などの他に出入口や、電気、ガス、水道、空調、給排気などの設備工事も含みます。それらは主に内装業者によっておこなわれることが多く、デザインから設計、工事までを発注することが可能です。
 

内装工事用語まとめ

内装工事をおこなうためにインターネットなどを利用して事前にさまざまなことを調べることがあるかもしれません。その際に出てくる専門的な用語が理解できずに内容がいまいちわからないという場合があるかもしれません。知識として内装工事につかわれる用語を知っておくことで、業者との打ち合わせなどもスムーズに進めることができるでしょう。
 

内装工事を依頼する際の用語

内装業者

床面仕上げや壁面・天井の塗装やクロス貼りなどの仕上げ工事、造作家具や建具、厨房機器の設置などの内装工事を行う業者のことを指し、幅広い分野の職種があります。

一括見積もり

見積依頼サイトを利用して、一度で複数社からの見積書を手に入れることができます。

相見積もり

一つの工事に対して、複数の業者から見積もりをだしてもらい比較します。
 

物件に関する用語

坪単価

内装工事では、一坪あたりにかかる費用で費用が決まってきます。

居抜き

もともと存在した店舗の家具や設備などがそのまま残った状態での不動産物件で、売却したり、貸し出されている物件のことです。

スケルトン

内装や設備を付ける前の状態の物件で、コンクリート打ちっぱなしのことです。

テナント

一般的に都心や駅前などの交通のアクセスが良いとされるビルやショッピングセンター内の一角の場所において、飲食店などの営業をおこなうための賃貸物件です。
 

費用に関する用語

初期費用

飲食店などの店舗を開業する際に設計、建築工事費など、最初にかかる費用のことで、イニシャルコストという場合もあります。

造作譲渡費用

居抜き物件の店舗に残されている内装や設備などを、新しい借主が買い取る際の費用です。造作譲渡費用は実際に造作物にかかった費用や使用年数に関係なく、物件の立地や集客力などを考慮して設定されます。

減価償却

建物や設備などの固定資産が時間の経過や使用により価値が減少する固定資産を取得した際に、取得費用をその耐用年数に応じて費用計上していく会計処理のことを指します。
 

工事に関する用語

建築基準法

建築物の敷地や設備、構造、用途について基準を定めた法律のことで、建築基準法の内装制限を守らないと違反建築として法により罰せられます。飲食店は特殊建築物に当てはまり、通常の建物よりも条件が厳しくなっています。

消防法

消防法は火災予防や初期消火、人命救助、そして本格消化を目的としており、消火器の設置などを義務付けた法律です。避難を妨害しないように通路に物を放置しないのはもちろんのこと、燃えにくい物を使用することが定められています。

平面図

間取図のことで、床と水平の断面を図面にしたものです。店舗の平面図では、面積だけでなく、入り口や窓といった開口部や家具や設備の位置や寸法がわかり、設計の基本となる図面です。

イメージパース

建物の外観や室内を、立体的な絵に表したもので、図面ではわかりずらい全体像を確認することができます。物件の完成予想図に使われることもあります。

レイアウト

飲食店の内部配置や間取りの計画や設計を指します。ダイニングエリア、キッチン、バーカウンターなどの配置を含みます。

A工事・B工事・C工事

工事区分の種類をあらわす用語です。これらの工事には、誰がどの業者に依頼するのか、工事の費用を誰が負担するのかなどの違いがあります。

A工事 ビル本体に関わる工事で、テナントの工事の発注から業者の選定、工事費用負担など、工事に関するすべてをオーナーの責任でおこないます。
B工事 工事業者の選定や発注をオーナーがおこない、それらの工事にかかる費用は借り主が負担するというものがB工事となります。所有権はビルのオーナーにあります。
C工事 借りている物件の専有部分の工事を借り主の責任で工事業者の選定から発注、費用負担までおこなう工事です。業者は入居者が選べますが、オーナーの承認が必要です。

鋼製下地組立

軽鉄を用いて壁や天井の骨組みを作る仕事内容のため軽鉄工事ともよばれることがあります。骨組みは、ボードを張るときの下地となり、何もない空間に、設計図を見ながら軽鉄を組み立てていく作業となります。材料に使われるものにはLGS(Light gauge stee)がつかわれることが一般的です。

ボード工事

下地となる軽量鉄骨の上に燃えない建材として使われる石膏ボードなどを壁や天井に貼り付けていく作業です。このボードには火災による延焼を防ぐ効果があり、避難経路を確保することができます。

クロス工事

ボード工事で張り付けた上から壁紙や天井にクロスを張ります。

床仕上げ

床材の選択や施工を指します。タイル、木材、カーペットなど、適切な素材とデザインを選びます。

面の材料や仕上げ方法を指します。ペイント、タイル、壁紙、石材などが一般的な選択肢です。防火材料を使用することが法律で決められています。防火材料には、燃焼しない、有毒な煙やガスを発生させない、有害な損傷が生じないという3つの条件があります。

天井仕上げ

天井のデザインや仕上げ方法を指します。吊り天井、クロス、パネル、照明の配置などが含まれます。壁同様に防火材料を使用します。

照明

店内の明るさや雰囲気を作るために使用される照明設備です。ダウンライト、ペンダントライト、ウォールライトなどが一般的です。目的や雰囲気に応じた照明を計画します。

厨房設備

 
調理や食材の準備をおこなうスペースで、厨房とも呼ばれます。飲食店の種類によっては、調理器具や作業スペースの配置に特別な要件があります。上記は用語の一部であり、実際の内装工事には他にもさまざまな専門用語があります。具体的な内装工事に関する要件や業種によっては、さらなる専門的な用語が存在します。
 

まとめ

内装業者に内装工事を依頼する前にこれらの工事に関する用語を知っておくことは、自分で調べる際にも役に立つだけでなく、見積もりの項目の理解度にもつながります。その後の作業をスムーズに進めることができるでしょう。

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